塗装の塗り替え時期について
外壁塗装や屋根塗装は新築から年数が経過すると徐々に塗料の被膜が劣化し、様々な症状が発生します。この記事では塗り替え時期の見極める方法と劣化症状ついて詳しく見てみましょう。
そもそも塗装被膜の劣化とは何か?
塗料の劣化とは、塗装した塗料の被膜が外部の環境要因に起因して発生する住宅からのサインです。太陽光、雨、風、温度変化などの環境起因の影響を受ける外壁や屋根の塗料被膜は、想定耐久年数を経過すると様々な形で劣化の表れが発生します。このサインを放置すると、さらに悪化し塗装の塗り替えだけに収まらないケースも多く存在します。
危険サインの症状といってもどんな症状があるか分からないなぁ…
中々分かりづらい事だよね。じゃあ、どんな症状が大切な自宅に影響を与えるのか解説していくね!
外壁塗装が劣化している症状
外壁塗装の劣化症状の代表例を見ていきましょう。
色あせ・変色
塗装の色が鮮やかさを失い、塗り替えた時よりもくすんで見えることがあり、塗料の被膜を守る樹脂が劣化し始めて発生します。塗料の被膜が劣化すると内側の塗料の状態も変化していくため、結果的に塗装の劣化につながります。
原因:太陽の紫外線にさらされた結果
症状が発生する年数:3年~
チョーキング
チョーキングは外壁の表面にチョークのような粉が付着する現象です。手のひらで外壁を触ってみて白い粉が手に付いたらチョーキングの症状が出ている証です。防水機能も失われる可能性もある為、気を付けるべき症状です。
原因:太陽の紫外線は、塗料の被膜中の顔料や添加剤を分解し、粉末状のチョークを形成する原因となります。特に明るい色の塗装や白色の塗装に影響を与えやすいです。
症状が発生する年数:6年~
カビや藻の発生
チョーキング現象が起こり、塗料の被膜の防水効果がなくなることで、湿気や汚れが付着しやすくなりコケやカビ、サビが発生しやすくなります。サビは鉄製の建材などに発生しやすいです。
また、コケや藻が生えることで、外壁上にカビを発生させる原因にもなり、湿気を含んだ影響で腐食の原因にもなってしまいます。
原因:高い湿度や日陰になりやすい場所は、カビや藻の発生を促進します。湿度が高い場合、微生物の成長が加速し、建物の外壁に付着しやすくなります。
症状が発生する年数:6年~
塗料のひび割れ(クラック)
塗料の経年劣化や耐久性が失われたことで、今までの状態を保つことができなくなり発生します。
また地震などの揺れや振動、硬度が高い塗料もひび割れが発生しやすいです。
特に横方向のクラックは雨が入りやすく、雨漏りを発生させる可能性があるため注意してください。
原因:塗料の経年劣化や気温変化、建物の収縮・膨張
症状が発生する年数:7年~
塗料の剥離(剥がれ)
経年劣化が進み、塗料のひび割れから範囲が広がり、塗料が浮いたり剥がれたりし始めます。塗料の被膜が破壊されて天候の影響を直に受けやすくなり、塗料の被膜が弱まった部分から徐々に剥がれてしまいます。また、広範囲にわたって塗装が剥がれてしまうと、下地にもダメージを与えてしまうおそれがあります。
原因:塗料のひび割れの放置
症状が発生する年数:10年~
ちょっとだけ外壁の塗料被膜が悪くなっているからって、放置してしまうと取り返しのつかない事に繋がるんだね。
そうだね!塗装はずっと同じ状態を維持はできずに、経年劣化するから定期的な自宅のチェックが必要だね!何事も事前に予防する事が大事だよ!
外壁塗料の塗り替え時期は?
塗装から10年以降で塗り替える
塗装に使用する塗料には耐久年数があり、地域や環境、施工品質によって異なりますが、一般的な家庭で使用されるシリコン塗料の耐久年数は7~13年とされています。
塗布された状態からある程度の年月が過ぎると、どうしても経年劣化によって機能が低下して外壁を保護する役目を果たせなくなってしまいます。
外観の劣化症状が発生したタイミング
塗装が劣化し、色あせ、剥がれ、ひび割れ、チョーキング(白く粉を吹く現象)などの症状が見られる場合、塗り替えのサインです。外壁の外観に異常があれば、早めにメンテナンスを検討しましょう。
気候条件
建物が強い紫外線、雨、風、雪などの悪天候にさらされている場合、塗装の劣化が早まることがあります。特に海岸や高湿度地域では、劣化が進行しやすいです。劣化した状態を放置すると、より早く症状が進行するおそれもあります。
塗料の寿命は気候や環境条件によって大きく変わるんだね!
各種塗料メーカーの耐久年数はあくまで一定の水準と思ってた方が良いね。沿岸部などは塩害で塗料の劣化が想定より早い事もあるんだよ!
建物の外壁塗装の塗り替え時期を正確に判断するには、塗装の専門家のに相談する事が一番の近道です。建物の状態と外部要因を考え、ご自宅に最適な塗り替えスケジュールを設定しましょう。適切なタイミングで塗装の塗り替えを行うことは、建物の保護と美観維持に必要な事です。
塗料の耐久年数は?
当社で取り扱いのある塗料を例に、塗料の耐久年数について深堀します。ただし、塗料の耐久年数は使用される条件や施工品質、メンテナンスなど多くの要因に依存します。当社ではお客様のご要望をお伺いした結果の塗料としてご提案させて頂きます。
塗料の寿命は、適切な施工などのメンテナンスが行われた場合の一般的な目安です。ただし、気候条件や地域によっては寿命が異なることがあります。建物の場所や外部環境、気候条件を考慮して、最適な塗料を選択し、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
塗料の耐久年数だけじゃなくて、気候や環境起因で想定の耐久年数より早く劣化してしまうのは、ある程度予測が必要かな?
そうだね!地域によって気候条件も環境も変わってくるから、絶対はないと思ってた方が良いね。東北地方は地震や水害も多いから定期的な自宅のチェックが必要だね!
塗料の特徴を把握する事が重要
耐久年数が長い塗料や耐候性に強い塗料と様々な特徴を持つのは分かったけど、自宅に適した塗料を選ぶとすると何がいいのかな?
沿岸部にオススメの塗料
沿岸部にお住まいの方は塩害対策が必須になり、塩害の耐塩性や耐久性の高い塗料での塗装が重要な要素にです。塩害が起こる地域では通常よりも塗膜が劣化しやすい為、塗料が持つ本来の耐久性より2、3年は寿命が短くなります。
また、耐塩性や耐久性が低い塗料で塗装してもすぐに寿命がきてしまいます。そうなれば高い頻繁で塗装工事をしなくてはなりません。非常にコストパフォーマンスが悪くなり、建物にも悪影響を及ぼす危険もあります。
その為、耐塩性・耐久性の高い塗料を選ぶことで、結果的に費用を抑えることができます。
まとめ
外壁塗膜が劣化している状態では住宅の性能は様々な要因によって性能を大きく変化します。塗料の耐久性を実現するために、正しい塗料選びや施工方法、自宅の建物に適した塗料を理解することが重要で、適切なタイミングでメンテナンスを行うことで、建物としての機能を保つことができます。
仙台日東エースでは、塗装施工専門店として塗装の施工実績も豊富で、専門スタッフが丁寧に現場調査・施工しております。 塗装でお困りの際は、無料建物診断も承っていますので、ぜひご相談ください。